著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

急逝した弘田三枝子さん 現役テレビマンは知らなくても…

公開日: 更新日:

 弘田さんには、もう十数年も前に取材したことがある。往年の一世を風靡した歌手たちのライブで、その中に弘田さんがいた。別の歌手への取材だったので、「取材対象者の人柄をコメントしてほしい」とお願いしたら、二つ返事でOKをくれ、本番直後のステージ衣装で話をしてくれた。

 もう還暦も見えている年齢のはずだったが、お元気で明るかった。取材を終え、車に荷物を載せていた僕らの前を笑いながら手を振っていく弘田さんは、衣装が入っているであろうリュックを自ら背負い、スポーツウエアでしっかりとした足取りだった。

 今年6月、日本歌手協会が企画した「コロナに負けるな! 日本歌手協会 リレー歌謡祭」に弘田さんも出演されたばかりだった。

「私もずっと自宅に閉じこもっています。早く皆さんに会いたい」

 こう話されていて、うれしかった。昨年もソロコンサートを行い、10曲ほどを歌ったそうだが、今年は芸能生活60周年であり、記念曲を出してコンサートも行うはずだった。

 心不全だったので最期はあっけなかったろう。近年は派手な活躍をされていたわけではない。コロナ禍において大きなニュースにならなかったのは仕方ない。もう一度、元気な姿を見たかった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド