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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

ようやく戦争が終わり…菊田一夫とのコンビでヒット連発

公開日: 更新日:

 とはいっても、脚本を担当した菊田はいろいろやりあったらしい。1回15分の放送を要求するCIEに対し、菊田はそんな短い時間では1話が収まらないと主張したのである。だったら回数を増やせばいいと、CIEは譲らず、結局、菊田が折れたが、15分の長さはリスナーに飽きさせないという意味でちょうどよかったようだ。ドラマは大人気となり、放送回数は790回にも及んだ。

 その一方で、ドラマの中で「バカ野郎」「ぶっ殺してやる」といったセリフがさかんに出てくるのに抗議する大人も少なくなかった。当初、CIEは「無知蒙昧な親たちを気にするな」と菊田を支持していたが、しばらくすると「聴取者の意見も尊重しなくては」と言うようになる。菊田も次第に熱意を失い、ロングランも終焉を迎えたのだった。

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