劇場内からすすり泣く声…アニメ映画「鬼滅の刃」鑑賞ルポ

公開日: 更新日:

 上映前のスクリーンに「ソーシャルディスタンスを守りましょう」と表示された際には思わず苦笑いしたが、長い予告編の後に始まった本編では、写真や動画を思わせるような美しい作画に目を引かれた。ストーリーはハラハラドキドキの展開で、子供たちはその度に泣いたり、笑ったり。家族愛や道徳を訴えかける場面もあり、ここら辺が多くの人の感情をくすぐるのかも知れない。

 さて、記者が見た感想をざっくり言うと、やはり、アニメやコミックで作品を「事前学習」しておいた方がいい、ということだろう。実際、劇場内で「柱って何?」と隣席の子供に聞いていた父親が途中からウトウトする姿も見られたが、「鬼滅」の初見が映画だと、おそらく物語はすんなり入ってこない。主人公の少年剣士、竈門炭治郎が人食い鬼と戦うことが分かっているだけでは、敵や味方に関係なく、それぞれの複雑な関係性が理解しにくいと思われるからだ。

 昔のアニメ映画「あしたのジョー」のようにはいかない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末