中森明菜「ザ・ベストテン」1位獲得回・曲数以外の大記録

公開日: 更新日:

 もちろん、放送時期やデビュー年という要素も大きいが、明菜とスタッフが〝戦友〟となって毎週見せ場を作り、視聴者を魅了し続けた事実も見逃せない。番組に12年間携わったプロデューサーの山田修爾氏は、著書で彼女の言葉を明かしている。

〈『ザ・ベストテン』はどうして成功したか知ってる?(中略)スタジオで歌う時、これは勝負だったのよ。セットはどういうセットなのか。カメラは私をどう撮ろうとしてるのか。毎回、セット、照明、カメラVS私の勝負なの。このフレーズでこう撮るか、こういう灯りで来るか、では私はこう動いてこう歌う、セットや照明、カメラに負けてなるものかと思って歌ってたのよ。わかってくれる? 私たちも一生懸命だった〉(08年12月発行「ザ・ベストテン」ソニー・マガジンズ)

 スタッフと歌手が刺激し合うことで、お互いの能力を最大限に引き出していた。双方の勝負が圧倒的な熱量を生み、高視聴率に繋がった。そして、令和になった現在でも再放送が歓迎される番組になったのである。

【注1】通算・年間ともに1ランクインを1カウント。つまり、1週に2曲ランクインしていれば、2カウント。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」