免許事業である放送が厳しい現状を乗り越える道は2つある
3月12日、テレビ史に残る番組が21年余にわたる歴史に幕を下ろした。毎日放送の情報番組「ちちんぷいぷい」。関西では知らぬ人がいない伝説的な人気番組だった。
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その翌13日、番組立ち上げ時のプロデューサーだった岡田公伸氏を送る会がオンラインで行われた。この岡田氏の死については以前にも触れたが、2020年4月に新型コロナで死亡。体調を崩してもPCR検査が受けられず、陽性が判明した2日後に亡くなるという状況だったことも既に書いた。
しかし、長く番組の顔を務めた角淳一氏が送る会で憤ったのは、岡田氏の死ではなく、岡田氏と立ち上げた番組の「死」だった。「屈辱。許せない。根性があるなら毎日放送はやりなおしてほしい」と怒りをぶちまけた。
もちろん、角氏も毎日放送の苦境は知っている。20年9月の中間決算で10億円を超える赤字。コロナの直撃を受けたとされるが、それだけではない。テレビそのものが厳しい状況にあることを反映している。