なだぎ武さん 日本アカデミー賞助演男優賞を取りたい!
その後は舞台中心の活動。コメディーの芝居だと、周りはみんな俳優さんだから、かなり笑いを期待されますよ。「なだぎさんお願いします」的な空気になる(笑い)。
吉本でのコントの時は知ってる芸人ばかりだから「あ・うん」の呼吸でやれるし、芸人はリハーサルで本気を出さないけど、芝居の時は僕以外みんな俳優さんだから、稽古で僕が笑いを踏まえた演技を全部さらけ出して、俳優さんにも演出家にも「こういう感じで笑いをとるのか」とわかってもらってから、共演者が「じゃ僕はこうしよう」と考えてくれてます。稽古で決めた通りキッチリ喜劇を演じるわけです。だから、本番で逸脱したアドリブ笑いはしなくなっていたんです。
でも、以前、西川貴教くんのミュージカルに出た時、西川くん、僕、川平慈英さんで3人の1~2分のシーンがあって、大阪公演の時に僕も西川くんも関西出身だからのっちゃって、アドリブで僕が彼を突っ込んだりして10分くらいにシーンが膨らんだんですよ。目の前のお客さんが笑ってくれて手応えを感じていたら、演技中に舞台の奥でバーン! とデカイ音がして。