韓国で当たり前の劇中“間接広告”中国企業のビビンバで炎上
韓国ドラマを見ていると突拍子もないシーンを目にすることがある。例えば、事件を追う女性刑事が張り込み中にピンク色のスティックを顔に塗るのだ。一緒に張り込む男性刑事が「一体なにをしているんですか?」と聞くと、女性刑事は「最近の若者はマルチバームも知らないの?」と説明しながらスティックを手渡す。すると同僚の男性刑事もそれを顔に塗り始める。事件の張り込み中にだ。
これはドラマ「ザ・キング:永遠の君主」に出てくるワンシーンで、いわゆる間接広告だ。同ドラマでは主演俳優も劇中でコーヒーの味を絶賛している。見ていて「このシーン、いらなくない?」と思わなくもない。案の定、ドラマは韓国でも間接広告の多さで反感を買ったが、こうした商品の宣伝は韓国ドラマではよくあること。露骨なので目につきやすい。
■「出来上がった粥に鼻水を垂らす」
「愛の不時着」もヒロインのソン・イェジンがモデルを務めるコスメブランドの美容液を北朝鮮のシーンで使用。その保湿効果を劇中で説明している。唐突だが間接広告の影響は大きく、美容液は通販サイト「楽天市場」の人気ランキングで上位に。劇中に何度も登場したフライドチキンもいい宣伝になっていた。