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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

韓国で当たり前の劇中“間接広告”中国企業のビビンバで炎上

公開日: 更新日:

 間接広告はたびたび視聴者から批判されるが、何げなく登場したビビンバまで炎上したのには驚いた。Netflixで配信されている「ヴィンチェンツォ」(全20話)の8話で主演俳優らが口にする加熱式ビビンバ。日本人なら気にもとめないシーンだが、このビビンバはスポンサーになっている中国企業の商品だった。韓国の視聴者は激怒し、ドラマを見た韓国人女性も憤る。

「最近の韓国ドラマは中国資本が入ってきて、堂々と中国の商品をドラマに登場させます。ビビンバは韓国の食文化なのに」

 韓国では最近も視聴者からの批判で時代劇がわずか2話で打ち切られている。今回、制作側は問題のシーンを迅速に削除し、残り3回分の露出はキャンセルすると表明した。「ヴィンチェンツォ」は制作費が日本円で約20億円という超大作。映画並みの迫力があり、私たち日本人にとってはビビンバのシーンはどうでもよく、むしろドラマが途中で打ち切りにならなくてホッとした。

 韓国には「出来上がった粥に鼻水を垂らす」ということわざがある。最後につまらないことをして物事が失敗するという意味だ。お願いだから、鼻水を垂らしてドラマの世界観を台無しにしないでほしい。

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