「若いうちは積極的に自分からやっていかんとあかん」

公開日: 更新日:

 幸枝若が会長を務める浪曲親友協会の会員は30人程度で、会長としては後進の育成も考えねばならない。幸枝若の門下には、京山幸太という26歳の弟子がいて、東京での独演会には、毎回必ず「前読み」と言われる前座を務めている。今回のインタビューにも同席してもらった。

「この子は私が教えている浪曲教室に来て、弟子になりたいと言ってきたんです。半年の見習い期間のうちに左甚五郎ものの『知恩院』を覚えてこいと言ったら、ちゃんと覚えてきた。基本のオツ(低音)の声をきっちり教えてます。淀川の河原で毎日4時間、ひとりで稽古するような熱心な子なんです」

 幸太に弟子入りの動機を聞いた。

「もともと音楽をやってまして、師匠が浪曲教室で教えているのを聴いて、まず声と節、タンカ(語り)が音としてすてきだと思いました」

 若者にとって、浪曲は古くさいというイメージがなかったのだろうか。

「それはありませんでした。なにせ浪曲で多くやられてる忠臣蔵さえ知らない世代ですから、逆に節が新鮮なメロディーとして耳に入りました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ