急転直下の寄席休業は文化庁を通じた菅政権の圧力だった!

公開日: 更新日:

 3度目の緊急事態宣言発令後も客数を半分に減らして興行を続けてきた東京都内の4寄席(鈴本演芸場、新宿末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場)が一転、1日から休業に入った。「社会生活の維持に必要」と主張する寄席と落語協会、落語芸術協会は、「無観客開催」を要請する都と衝突。ついには都から「休業要請」をチラつかされながら協議を重ねたが、菅政権の圧力に耐えきれなかったという。

「寄席側は感染対策を徹底して営業を続けていましたが、都からの度重なる無観客要請に困惑していた。それで、何とかならないものかと相談を持ち掛けたのが、落語好きの小泉進次郎環境相。超党派の『落語議員連盟』(落語を楽しみ、学ぶ国会議員の会)の発起人で、落協とも芸協とも付き合いがある。ですが、進次郎大臣は、〈今は逆らわない方がいい〉とニベもなかったそうです」(与党関係者)

 一方、新型コロナ担当の西村経済再生相は先月26日の記者会見で「支援策を活用して休業要請に応じてほしい」と求め、落語ファンだという加藤官房長官も翌27日に「さまざま不満もあると思うが協力してほしい」と発言。外堀が埋められつつある中、トドメを刺したのは文化庁を通じた官邸の圧力だったという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」