稽古場でデビュー前の松田聖子さんを見て固まった俺
「マ・ツ・ダ・セ・イ・コ」と口の中で呟いた俺はただただうっとりと、なおも立ち尽くしていたのだった……。その後の彼女が国民的大スターへの階段を駆け上がっていくのは今さら説明するまでもないが、その後番組で会うごとに(と、いっても挨拶程度しかしてないけどさ)大きくなっていく姿を目にしながら、そのたびにあの日の稽古場の妖精にしか映らなかった彼女を思い出す俺がいたのだ。
すみませ~ん、話が横道にそれてしまいましたー! えーと、ネタ見せで審査員のブッチャーブラザーズの前で演じたのは、自分で作って一人芝居(?)細かくはさすがに覚えてないけど、顔の前に首を吊る輪になったやや太い紐がぶら下がっていて……ウ~ム、死刑囚? はたまた自ら命を断とうとしている男? そこにギャグを入れるネタを演じたら、思いのほか、これが好評で一発で合格を通り越して仲間入りとなったのだ。
ちなみに、審査員の席にはブッチャーブラザーズのほかにサンミュージックのマネジャーのイトウさん(この方にはお世話になりました)とライブの構成を担当する作家のミヤザワさんがいたのだった。