著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<35>ドン・ファンと早貴被告の婚姻届提出には誰もが驚いた

公開日: 更新日:

「そうなんです。早貴さんとねぇ、入籍したんです。一緒に暮らすことになりました。よろしくお願い申し上げます」

「社長、年の差は55歳ですよ。あの加藤茶の記録を更新じゃないですか。日本一の年の差婚ですね」

「そうですか。グフグフ」

 社長は笑っていた。

「社長、上機嫌だった」

 電話を切って言うと、マコやんや他の従業員も声を上げて大笑いした。

「しかし、戸籍を変えるってそんなに簡単にすること? 親はどう思っているんだろう」

 金庫番の佐山さんが首をかしげた。

「若い娘やから住所変更ぐらいの気持ちで婚姻届を出したんじゃないのか? ワシャ、信じられへんけどな」

 私もマコやんの言葉にうなずいた。

「社長が望んでいるのならいいんじゃない。そうとしか言えないなぁ~」

「まあ、どうせ離婚になるやろうけど、社長の結婚したい病には恐れ入ったよ」

 私もそう思った。最初はおもちゃを与えられた子供のように夢中になるだろうが、飽きるのは目に見えている。ただまさか、そのおもちゃが危険なものだとは、全く予想していなかった。(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???