ドン・ファンの墓に「早貴」と刻まれ…命日に遺族が嫌悪
(ジャーナリスト・吉田隆)
「紀州のドン・ファン」こと和歌山県田辺市の資産家・野﨑幸助氏(享年77)が亡くなって3回目の命日となった5月24日、田辺湾を望む天神崎のお墓にお参りに来たのは元従業員1人だけだった。雨が降る中、参拝者を確認しに来ていたテレビ局、新聞記者は肩透かしを食らわされた格好だ。
4月28日に妻だった早貴被告(25)が逮捕されて以来、初めての命日ということになる。ちなみに、昨年春早貴被告は裁判所に申請して、旧姓の須藤に苗字を変えている。
「報道陣に会いたくないから」と、ドン・ファンの実兄夫妻は前日に墓参を済ましていた。彼岸と命日には墓参を欠かさない夫妻であるが、早貴被告が逮捕されて気になっていることがあるという。
野﨑早貴建之ーー墓に刻まれている文字である。
「あれは削りたいなぁ」
兄の豊吉さんが言った。遺族にとって殺人犯かも知れない人物の名前が刻まれていることは、許しがたいことなのだろう。