著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

TBS安住紳一郎アナが「熟女転がし」テクで朝を制する日…みのもんた超えも狙える?

公開日: 更新日:

 TBS系「ぴったんこカン・カン」が9月で終了する。司会の安住紳一郎が今秋スタートの朝の情報番組「THE TIME,」の総合司会を務めることになり、ロケなどの時間がとれないというのが主な理由とか。しかし、番組自体はドラマ映画の宣伝枠としても重宝されていてこのまま終わるには惜しいようにも思う。ほかが引き継げば? とも思うが、残念ながら安住のようにメインを張れる人が浮かばない。つまり“安住の後に安住なし”。そこがTBS最大の不幸ともいえる。

 安住は五輪中継の総合司会も務めたが、女性誌が行った「オリンピック中継や番組で伝えるのが上手なのは誰?」というアンケートでも堂々の1位を獲得、人気、能力はだれもが認めるところ。先週は「老いにあらがうツアー」と題して5年ぶりに登場の高畑淳子をゲストに迎えて奮闘。過去15年間の名場面も振り返った。


「付き合いましょう」と高畑淳子

 初対面で「カワイイ坊やねえ、好き。付き合いましょう」と積極的にアピールする高畑に苦笑いの安住。軽井沢では疑似結婚式の写真を撮ろうと迫られ、ウエディングドレスとタキシードで写真に納まる2人。インテリアショップでは高畑がダブルベッドに上がり、勉強のためと安住とベッドで同衾。デパートでは安住のパンツ(下着)選びを。極め付きは自宅訪問の場面。安住を自宅の風呂に入れようとし、入ると「お湯加減はどう?」と言いながらのぞきに行こうとするありさま。

 こういうやりとりは今ならNGだろうと思っていたら案の定、ネットでは「セクハラだ」と非難の声が。やぼな話だ。
 

嫉妬する渡辺えりの爆弾発言

 後半は渡辺えりも登場した。同様に過去の出演VTRを見て、渡辺が突然「安住さんがいいなと思ってる女優さん、2人知ってる。米倉涼子さんと鈴木京香さん」と言い出した。

「私がここ数年うちの芝居の招待状や案内をいくら出しても、1回も来てくれないばかりか花一輪もらったことないのよ。そしたら、米倉涼子さんと鈴木京香さんはこんなでっかい花を贈ったばかりか、見にも行ってたの」と爆弾発言まで……。

 安住は高畑や渡辺、この日は出なかった吉行和子、冨士真奈美、そして、泉ピン子ら大物女優をことごとく手玉にとってうまく転がしている。うるさ型の熟女も安住といる時は普段、見せない素を見せ、楽しそうだ。安住はいわば「国民的な息子」のような存在。「抱かれたい男」は賞味期限があるが、国民的息子は一生もの。人気が長続きするのもわかる。

 秋から夏目三久に代わり、TBSの朝の顔になるわけだが、バラエティーで磨いた熟女転がしの技で女性視聴者をどれだけ取り込むことができるか。みのもんた「朝ズバッ!」以来、TBSが朝帯を制するのも時間の問題かも。 

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  2. 7

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  3. 8

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  4. 9

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  5. 10

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が