モグライダーはM-1で爪痕を残し…長い雌伏の時を経て地上波に飛び出した実力派
このネタは伊集院光にも「コント55号のようだ」と激賞された。たしかに、ともしげのあたふたする雰囲気と、芝の江戸っ子口調の厳しいフリとツッコミは、坂上二郎と萩本欽一のコントの世界にも通じるものがある。
彼らは「M-1」では敗れてしまったが、間違いなくその名を全国に知らしめた。
お笑いファンの間では、モグライダーが実力派の芸人であることは有名だった。いつ世に出てもおかしくないと言われていたのだが、「M-1」で勝てるようなネタを生み出すことができず、長い間、雌伏の時を過ごしていた。
芝はツッコミや仕切りの腕に定評があり、次世代のMCとしても期待がかかる存在だ。ともしげは、危なっかしさを漂わせる天然キャラであり、バラエティー番組でも狩野英孝やパンサー尾形などに続くドッキリスターとして活躍するポテンシャルを秘めている。
モグラのように土の中に埋もれていた彼らが、ついに「M-1」をきっかけに地上に出て、まぶしい日の光を浴びた。彼らが動き出すのはこれからだ。 =つづく