著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<136>早貴被告の弁護士は約束した抵当権の抹消をしなかった

公開日: 更新日:

 するとFさんは、棚にある書類入れから名刺を2枚、取り出した。そこには早貴被告の弁護士であるUと、その同期で大阪のFの名前が記されていた。

「私は幸助さんとは幼馴染みでしたから通夜にも行っていました。そこでアプリコの佐山さんから『過払い金を返還しなければならないので、書類を提出していただけませんか』と言われまして、葬儀から1カ月ぐらいして佐山さんが店に来て、いろいろと説明をしたんです」

 8月のお盆ごろにFさんは市内の司法書士に相談したが、返還金が200万円以上の場合は弁護士の業務になると教えられて、過払い金請求の広告で知った全く面識のない東京の弁護士事務所に電話をかけた。すると書類が送られてきたので、必要事項を記入して近所の郵便局まで持っていったという。

■「親切でありがたい」と思ったが…

「郵便局から店に帰ってきたら、ちょうど佐山さんから電話が来て、『過払い金請求の書類はどうなりましたか?』と聞かれてね。『東京の弁護士さんのところへ送るために郵便局に行って、今帰ってきたばかりよ』と返事をしたら、『Fさん、すぐに郵便局に行って、出した書類を戻してもらってください』って。佐山さんも、すぐに来てくれたんです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド