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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<136>早貴被告の弁護士は約束した抵当権の抹消をしなかった

公開日: 更新日:

 かつてアプリコに借り入れがあり、自宅と店舗に抵当権が設定されていたFさんは、銀行から融資を受けられずに困っていた。すでにアプリコに債務はなく、過払い金の返還まで受ける立場で抵当権の抹消は当然であり、アプリコ側の弁護士も「すぐにやります」と約束したが、全く履行されないというのだ。

 Fさんは、このままでは3階建ての自宅兼店舗を修繕できないと顔を曇らせていた。

「過払い金の精算書類を作って法務局に持っていけば、抵当権の抹消なんて簡単にできるはずですよ」

 私がクビをかしげているのを見て、Fさんもうなずいた。

「私もね、すぐに抹消されると思っていたんですよ。だけど、今の今までやっていないんだから、もう嫌になってしまってね。何度か、アプリコに『約束したんですから早くやってください』とお願いしたのに」

「ひどいですね。なんという弁護士が来たんですか?」

「男性と女性の2人、どちらも若い弁護士でしたよ」

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