(1)僕としては、大初日に初演のネタをぶつけさせることも考えてます
この春、落語協会に4人の真打ちが誕生する。そのひとりが女流の春風亭ぴっかり☆改め蝶花楼桃花である。前座の頃からアイドル的存在が注目され、15年の時を経て真打ちに昇進した。今回は、師匠の春風亭小朝にもご登場願い、師弟で語ってもらった。
今年に入って師弟はおめでたいことが続いている。まずは松尾芸能賞優秀賞を受賞した小朝から伺おう。
「紫綬褒章の時より驚きました。この賞は舞台俳優から多く選ばれているので落語家なんて見てないだろうなと思っていたら、ちゃんと見ててくれたんですね。落語家としては、桂歌丸師匠に次いで2人目になります」
桃花は浅草芸能大賞の新人賞を受賞した。
「僕は大賞を頂いて(1996年)るんですが、授賞式の日に仕事が入ってて出られなかった。大賞受賞者が欠席というのはあまりなかったみたいで。今回桃花も授賞式当日、仕事があって出られない。受賞演芸の高座にも上がれないので、師弟で失礼しちゃって、申し訳ないと思ってます」
真打ち昇進を間近にした桃花に感想を聞いた。