阪神9連敗の教え…熱狂的虎ファンはついに“仏の心”に到達した
確かに5、6連敗くらいまでは「アホかア! 新外国人のケラーが新守護神のストッパーや!! 登板すりゃ痛打を浴びとるやんかア!! どのスカウトが取ってきたんや!!」の声や「せやから言うたやろ、キャンプ前日に指揮官の矢野監督が今年で引退しますって発表しょったら、当然選手の士気は下がるやろー! そんなもん戦う前から敵前逃亡やんけー!!」など厳しい意見がありました。
ところが、7連敗、8連敗と負けが込むに従い、「まだ大丈夫! かつて優勝した野村ヤクルトだってシーズン中9連敗してるんやから~!」「春の来ない冬はなし! 我々ファンはこの冬をしっかりと記憶に刻み、将来必ずやあの開幕大連敗があったから今日の強い強い阪神があるのです!と言えるようにピンチをチャンスに、負を貴重な財産として語り継いでいこうではありませんか!!」と突然、瀬戸内寂聴さんみたいな愛に満ちあふれた人々が続出し始めたのです。
そんな阪神と虎党の関係をこの目にして俺はあることに気付いたのです!
それは中途半端(な負け方)はいけないということ!!