著者のコラム一覧
秋本鉄次映画評論家

映画評論家。山口県生まれ。広告代理店や出版社を経て現職。“飲む・打つ・観る”“映画は女優で見る”をモットーに、「大人の男のエンタメ」としての娯楽映画や女優の魅力を語る映画評論を展開。

「モスル~あるSWAT部隊の戦い~」往年の“コンバット”気分を味わいたい小隊戦闘映画好きに

公開日: 更新日:

 盛夏8月といえば、日本では原爆記念日、終戦(敗戦)記念日があるせいか、戦争映画の季節でもある。大上段に構えて堂々たる反戦映画の名作を探すのも素晴らしいことだが、ここはあえて戦場アクションを!

 たいがいの男が、私も含めてだが、戦争なんて真っ平御免と思いながらも、ついつい戦争映画を楽しんでしまう厄介な生き物なのだ。特に我々還暦・古希世代には、テレビなら“コンバット”シリーズ、映画なら“独立愚連隊”シリーズ(テレビの姉妹編「遊撃戦」シリーズも含め)の刷り込みも少なからず影響しているのだろう。

 そんなニーズに応えてくれる“小隊戦闘映画”の傑作がコレだ。昨秋日本でも劇場公開されたが、あまり評判にならなかったのが悔しくて、ここで取り上げたい。ちなみに私は映画専門誌の洋画ベストテン3位に挙げた。

 舞台は第2次大戦にあらず、イラク戦線。製作も監督もハリウッド大作畑の映画人だが、主演のスヘール・ダッバーシほか主要キャストは現地俳優で固められているのが何より。これが欧米著名俳優で占められていたら興ざめるところだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動