「モスル~あるSWAT部隊の戦い~」往年の“コンバット”気分を味わいたい小隊戦闘映画好きに
盛夏8月といえば、日本では原爆記念日、終戦(敗戦)記念日があるせいか、戦争映画の季節でもある。大上段に構えて堂々たる反戦映画の名作を探すのも素晴らしいことだが、ここはあえて戦場アクションを!
たいがいの男が、私も含めてだが、戦争なんて真っ平御免と思いながらも、ついつい戦争映画を楽しんでしまう厄介な生き物なのだ。特に我々還暦・古希世代には、テレビなら“コンバット”シリーズ、映画なら“独立愚連隊”シリーズ(テレビの姉妹編「遊撃戦」シリーズも含め)の刷り込みも少なからず影響しているのだろう。
そんなニーズに応えてくれる“小隊戦闘映画”の傑作がコレだ。昨秋日本でも劇場公開されたが、あまり評判にならなかったのが悔しくて、ここで取り上げたい。ちなみに私は映画専門誌の洋画ベストテン3位に挙げた。
舞台は第2次大戦にあらず、イラク戦線。製作も監督もハリウッド大作畑の映画人だが、主演のスヘール・ダッバーシほか主要キャストは現地俳優で固められているのが何より。これが欧米著名俳優で占められていたら興ざめるところだ。