デビュー40周年 早見優が明かすアイドル時代の秘話…大学進学の真相、“花の82年組”との仲
村上ショージ「なにを言う~!早見優~!」は本人公認
一方、当時は“ライバルであるアイドル同士はしゃべってはいけない”などの風潮もあった中、同期の仲間へのライバル心は極めて淡泊だったというのはいかにも彼女らしい。
「そういうライバル関係みたいな感情は、自分は本当になかったんですよね。取材で必ず聞かれることだったんですけど。ああ、でも、あるアイドル雑誌の後ろのページに載る『今月のスケジュール』が空いてるときはすごい悔しくて。マネジャーに『本当は空いてないのに!』って言ったら、『(編集部にデータを提出した)そのときは空いてたんだよ』って言われて、『それを渡しちゃダメだよ~』って。『(堀)ちえみちゃん、(予定)めちゃめちゃ入ってるじゃん!』って」
面白エピソードが飛び出した流れで触れておくと、明石家さんまも認めた、あの村上ショージの世紀のギャグ「なにを言う~! 早見優~!」は彼女本人公認のギャグとのこと。
「当時、『ひょうきん族』でやらされましたから(笑)。あのときは自分では何がおもしろいのかまったくわからなかったんですけどね(苦笑)。あと、志村けんさんといしのようこさんのコントで『そこまでゆう? 早見優、北天佑、醤油、ラー油、アイ・ラブ・ユー』なんていうのもありましたよね。フフフ。そう考えると、ワタシの名前ってギャグ的に語呂がいいのかもしれませんね」
いつまでも変わらない屈託のなさ、愛らしさに敬服した次第。そういった当意即妙な笑いのセンスや懐の深さも、40年という長きにわたる彼女の人気、魅力の一因と言って過言じゃないのだろう。さまざまなAffection(愛情)に満ちあふれた彼女をこれからも引き続き追いかけていきたい。
(取材・文=織田祐二)