のん独立騒動から8年で高まる地上波復帰…試金石は「アカデミー賞 授賞式」と「堺雅人」
■20代の大半で表舞台に出られず
「『あまちゃん』でブレークし、これからという時にテレビ各局はスーっと引いていき、女優として大切な20代の大半を日陰の身として過ごしてきました。のんの前事務所の社長は芸能関係者から人望があって、“芸能界のドン”と呼ばれている『田辺エージェンシー』の田邊昭知社長からも信頼が厚いことなどから、遠慮した各局がのんを起用しなかったという見方がもっぱらでした」(番組制作会社スタッフ)
のんは干されながらも、声優で主役を務めたアニメ映画「この世界の片隅に」(2016年公開)が大ヒット。
19年7月、公正取引委員会が、退所した元SMAPの3人(稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾)を出演させないようテレビ局に圧力をかけるのは独占禁止法違反の疑いがあると、ジャニーズ事務所に注意喚起を促した。これがきっかけとなったからか、「この世界の片隅に」がNHKで放送された。
「のんは、1年遅れて開催された東京オリンピック・パラリンピックの聖火ランナーに選ばれました(その後、コロナ渦で辞退)。20年には、25年間にわたって愛され続けてきた舞台『星屑の町』がのん主演で映画化されたことで、民放キー局はもはや、のんを無視できないといわれていました。しかし、出演するのはNHKやCS、TOKYO MXくらい。状況は変わりませんでした」(スポーツ紙記者)