東映・手塚治社長 62歳での急逝に業界ショック…史上最高興収を成し遂げての最期
「1月27日から29日の週末興行成績ランキングは1位『レジェンド&バタフライ』、2位『THE FIRST SLAM DUNK』、3位『ONE PIECE FILM RED』と、ベスト3を東映作品が独占。東映史上、初の快挙でした」(映画ライター)
東映は14日、同社の手塚治社長が死去したことを発表した。まだ62歳という若さに業界中に衝撃が走った。手塚社長は以前から病気治療中であることは公表していたが、1月31日に開催された日本映画製作者連盟の新年会見にも出席していただけにショックは大きい。
手塚社長は1960年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後の83年に東映に入社。ドラマ畑が長く、「スケバン刑事」(フジテレビ系)、「味いちもんめ」「京都迷宮案内」「科捜研の女」(いずれもテレビ朝日系)などの人気テレビシリーズを手掛けるだけでなく、映画「ときめきメモリアル」「大奥」も担当。2020年に代表取締役社長に就任した。
東映は2022年の年間興行収入が325億円、年間動員数が2364万人を超え、歴代1位の最高記録を達成。1月27日から公開になった東映創立70周年記念作品「レジェンド&バタフライ」も大ヒット中という快挙を成し遂げての最期となった。