溝端淳平が今川氏真のイメージを変えた! 「どうする家康」で見せた“目の色の演技”が絶賛
■舞台で経験を積み時代劇で開花
「第6回では、人質交換で瀬名(有村架純)が川を渡る際、合図すれば瀬名を撃ち殺すこともできたが、元康を見て『父上!』と無邪気に笑う竹千代の声を聞き、合図をしないまま人質交換を終えるというシーンが描かれました。合図しようとしていた氏真の目は、狂気に満ち、獣のような目つきでしたが、竹千代の声を聞いた瞬間に、『自分は何をしようとしていたのか?』と我に返った心情が、全て“目の色”で表現されていました」(ある演出家)
前作の「鎌倉殿の13人」では、源義経を演じた菅田将暉(29)の左右非対称の目の表情が話題となったことも記憶に新しいが、目の演技で見せてくれる俳優を味わえるのが大河ドラマの魅力の一つともいえる。
また今までの今川氏真といえば、今川家を衰退させたボンクラ息子というイメージだったが、今川家の人質で家臣であった家康に仕えてまで、戦国時代を生き抜き、今川家を存続させた功労者でもある。
今作で徳川家康同様、今川氏真も今までのイメージを一新するかのように描かれているからこそ、その役作りは難しかっただろう。