NHK大河「どうする家康」がさえない最大の理由 TV業界と視聴者の“感覚のズレ”あらわ
それでなくても「どうする家康」は、松本が主演で、織田信長役が元V6の岡田准一(42)、他の“ジャニタレ”の出演も決まっていて、ハナから《ジャニーズ祭り》などと、あまり評判がよろしくなかった。
「一つ一つの話を派手にスピーディーにしたところで、大河は1年の長丁場です。ジャニタレを起用したって、そもそも動画を倍速視聴したり、緊張感が10分と持たない若者向きのコンテンツではないでしょう」と、あるベテランプロデューサーはこう続ける。
「別にNHKに限らず、スタッフの若返りを図っている民放にも言えることですが、テレビ業界と視聴者の間に大きな感覚のズレがありますよね。たとえば料理番組にしても手軽に早く作れる“時短”ばかりを強調して、材料費を無視していたりする。物価高騰にあえいでいる視聴者にしてみれば、《少々時間がかかっても安上がりでおいしい料理を》と思うはず。グルメ番組で、行けもしない高級店ばかり紹介されても不満がたまるだけでしょう。視聴者の本当のニーズを押さえられていないというのは、『どうする家康』にも通じる話だと思いますね」
テレビ離れの原因は感覚のズレもあるということか。どうする大河?