TBS「世界さまぁ~リゾート」終了に見る民放の縮小度…“ムダ・脱力”こそテレビの原点なのに
「7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾート」(TBS系)が3月末で終了することが5日番組内で発表された。番組終了はヤフーニュースのトップになり、ネット上では「悲しすぎる!」「週末の癒やしが……」と番組終了を惜しむコメントが相次いでいる。
同番組は2013年4月にスタート。ちょっとHで面白いローカルリポーターが登場し、世界中のリゾート地の観光やホテルを紹介。メインスポンサーがパチンコ「海物語シリーズ」のSANYOということで、ビーチリゾートにこだわり10年。
バブリーともいえる高級リゾート映像に加えて、ホテルのシャワー、ベッドの匂いなど、クセのあるチェック項目を並べ、閉塞感のあるコロナ禍の現実から、週末深夜に“脱力感”と“夢のあるひととき”を提供、人気を博していた。同志社女子大学教授(メディア学)の影山貴彦氏がこう言う。
「『タモリ倶楽部』と並ぶ週末深夜のゆとりある番組が終了することは残念でなりません。メインスポンサーが1社だと制作側の自由度が高いことが多く、そういうゆとりが番組の“脱力感”というカラーを形成していたと思います。ようやくコロナ禍から光が見えてきただけに、個人的にはスポンサーにももう少し続けて欲しかった。