志村けんさん新型コロナ死から3年…“心”の軌跡をたどり東村山で「聖地巡礼」
志村けんさん(享年70)が新型コロナによる肺炎で2020年3月29日に他界して3年。命日のこの日、日刊ゲンダイ記者は、志村さんの生地である東京・東村山市に向かった。
西武線東村山駅の東口を出ると、駅前ロータリーには大きな3本のケヤキの木がある。1976年、志村さんが「東村山音頭」で市の知名度アップに貢献したことを記念に植えられた「志村けんの木」だ。その横には、羽織はかま姿で「アイーン」のポーズを取っている志村さんの銅像が立っている。これは、2021年6月に、地元の有志やファンからクラウドファンディングで集められた資金約2700万円を元に建立されたものだ。平日の昼下がりとあって、人通りは多くないが、時おり足を止めて銅像の写真を撮る人の姿が見られた。
駅から20分ほど歩くと、郊外の共同墓地の一角に志村さんが眠る墓がある。志村家代々の祖先が眠る立派なもので、墓誌には志村さん以外にも20人ほどの戒名が彫られていた。2015年に96歳で亡くなった志村さんのお母さんの隣に志村さんの本名が彫られ、戒名は「瑞心院喜山健徳居士」となっていた。
墓はキレイに清掃されており、たくさんの花が手向けられ、日本酒や焼酎が供えられていた。そして参拝者がちょこちょこやってくる。