著者のコラム一覧
増淵敏之法政大学大学院政策創造研究科教授

1957年、札幌市生まれ。法政大学大学院政策創造研究科教授。専門は文化地理学。東芝EMIやソニー・ミュージックエンタテインメントなどでコンテンツ制作に携わった経歴を持ち、現在はコンテンツツーリズム学会会長や文化経済学会日本特別理事などの公職も務める、コンテンツ戦略の第一人者。「ローカルコンテンツと地域再生」(水曜社)、「『湘南』の誕生」(リットーミュージック)、「おにぎりと日本人」(洋泉社)など著書多数。最新刊に「韓国コンテンツはなぜ世界を席巻するのか」(徳間書店)がある。

(5)全州市は「二十五、二十一」のロケ地 ローカル都市に足を延ばすと理解が一層深まる

公開日: 更新日:

チョンジュのロケ地は徒歩で回れる

 チョンジュで最も印象的なのは第2話に登場するトンネルではないだろうか。ヒドとイジンが2人で話したトンネルだ。ここはハンビョクトンネルといい、韓屋村のそばにある。チョンジュのロケ地は韓屋村の近隣にあり、徒歩で回れる。筆者が訪れた22年にもやはりロケ地巡りの観光客は来ていて、トンネル界隈には数組の観光客がいた。

 韓流ドラマのロケ地はソウル首都圏がメインだが、ローカル都市をロケ地に選定したり、そことソウル首都圏のロケ地を組み合わせたりと手の込んだ作品制作が行われている。パンデミックも収束状況にある今、韓流ドラマを手掛かりにローカル都市まで足を延ばすと、韓国への理解が一層、深まるのではないだろうか。日韓の間にはまださまざまな問題が存在するが、ともあれ訪れてみることで見えてくるものもあるに違いない。(おわり)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」