ティアラ暴走で「チェッカーズ」が再評価される理由 ジャニーズを凌ぐ人気と冷静なファンの質

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「作家コンビの曲より売れていないと言われますが、80年代後半はちょうどカセットテープからCDに移行する端境期で、全体的に音楽業界の売り上げが下がっていました。それに、もしオリジナル曲に転向せず、アイドルのままだったら、間違いなくチェッカーズの人気は落ちていたと思います。ずっと同じようなことをして通用するほど、芸能界は甘くないですから」(芸能関係者)

■シングル全てがオリコントップ10入り

 チェッカーズはシングル曲が全てオリコントップ10に入る偉業を成し遂げ、92年のNHK紅白歌合戦を最後に解散した。ただ、2003年に高杢禎彦が『チェッカーズ』という暴露本を出版し、物議を醸した。翌年ドラムの徳永善也が亡くなると、藤井兄弟らのメンバーは『送る会』を開催した。しかし、発起人に高杢と鶴久の名前がなく、確執騒動がワイドショーを賑わせた。

「いわゆる“ティアラ”と比べれば、チェッカーズのファンは冷静だったように思います。Amazonのレビューを見ると、これでもかと言うほど、高杢の本は矛盾を突かれている。ファンの批判は的を射ており、単に感情で発しているわけではなかった。『本当は仲良い』と叫ぶ人もいなかった。アーティストに転向したことで、アイドル的な要素を求める盲目的なファンが減ったことが大きいのでしょう。チェッカーズは自分たちで“ファンの質”を上げていったのです。もちろん、ジャニーズのファン全てが周りを見えていないわけではありませんけど」(前出の芸能関係者)

 一部のティアラの暴走で、ファンまで評価され始めたチェッカーズ。メンバーは今年デビュー40周年を迎える。

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