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高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

瀧内公美は遅咲きの“実力派” 印象に残る優しい笑顔で新境地を開拓

公開日: 更新日:

 これまでの彼女は、故郷で再会した男女が危うい関係にはまっていく姿を描いた「火口のふたり」で柄本佑と濃厚なベッドシーンも見せ、「共演NG」では、“バズらせ屋”として暗躍する日系ブラジル人の宣伝プロデューサー役を演じるなど、陰があるオンナや強気な女性を得意としてきた。

 しかし最近では、「リバーサルオーケストラ」で笑顔が多いチェロ奏者を演じ、Amazon PrimeのCMでもやわらかい笑顔が印象的。今までのイメージとは違う朗らかで明るい役柄が続いて、ファンの目には新鮮に映っているようだ。会社や学校では近づきにくそうに見えるクールな女性が、休日にすてきな笑顔を見せているのを目撃しグッとくる、そんな感覚に近い。

 実際には、上白石萌音が主演した「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)での先輩ナース役など、明るい役もけっこう演じてきているのだが、力強い役の印象のほうが強烈すぎた。

■人の心をまっすぐ射抜く力を持っている

 同じ1989年生まれの女優との魅力の違いを縁日の屋台にたとえるなら、多部未華子=金魚すくい、仲里依紗=わたあめ屋、そして、瀧内公美は射的。作品を見る人の心をまっすぐに射抜く力を持っている女優だ。

 笑顔で多くの人のハートにヒットして新境地を見せた今回のCMは、“第2期瀧内公美”の幕開けを予感させる。

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