(9)楽しく暮らすには、自分を縛るような「こだわり」は手放すにかぎる

公開日: 更新日:

「当たり前のことですが、年齢を重ねるということは、いろんな経験をしてきているわけですよ。誰だって長く生きていれば成功経験もあればもちろん失敗経験もある。うれしかったこと、悲しかったこと、悔しかったこともあれば、怒りが爆発するようなこともあったかもしれない。そうやっていろいろなことを学んで、年齢とともに、ある意味で賢くなっていくわけですよね」

 そう語りはじめた中尾ミエさん。だが、ひと呼吸おいて言葉をつなぐ。

「でもね、ですよ。年齢を重ねたことで得たその人の賢さというか経験値が、すべて正しいかといえば、そうでもない。どこか間違っていることもあるし、時間とともに通用しなくなることだってあるわけですよ。もちろん、全部意味がないということではないんだけれど……。いつまでも役に立つこともあるけれど、逆に邪魔になることもあるんじゃないかしら。

 たとえば、いろんなことに好奇心を抱いたり、新しいことに前向きにトライしてみようと思ったりしたとき、いままでの自分の常識とか知恵だけでは対応できなくなることだってあるわけだし、いくつになってもシャープな感度を失わないようにしたいし、学ばなきゃならないことも出てくる。そんなときに、昔取ったきねづかじゃないけれど、“いままで通り”じゃつまらないでしょ。楽しく暮らしていこうと思ったら、やっぱり自分を変えるというか進歩させるというか、なりたい自分になることが大事なんじゃないかと思うんですよ」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷はシーズン後半戦、三冠王へまっしぐら ドジャース投壊がむしろ追い風になる理由

  2. 2

    美川憲一「もういいわ」和田アキ子「ありえない」…切り捨てた重鎮に見捨てられたNHK紅白の末路

  3. 3

    オリンピアンの大甘同情論に透ける「特権意識」…血税注ぎ込まれているだけに厳罰必至の当然

  4. 4

    「重圧は言い訳にならない」とバッサリ、体操界レジェンド池谷幸雄氏が語る「エース不在」の影響

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    松本人志裁判にA子さんいよいよ出廷か…執拗な尾行と知人弁護士との不倫疑惑に怒り

  2. 7

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  3. 8

    体操界は飲酒喫煙「常態化」の衝撃…かつてスポンサー企業もブチギレていた!

  4. 9

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  5. 10

    尾行、妨害、不倫、元女性誌編集長…松本人志vs文春の裁判がスゴいことになってきた