著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

三浦英之著「太陽の子」、この書き手は愚直なまでに「ペンは剣よりも強し」を信じている

公開日: 更新日:

 明日(8月25日)の午後、第22回新潮ドキュメント賞が発表される。候補5作品のなかでも三浦英之著『太陽の子』(集英社)に注目したい。じつは昨年10月の出版と同時に買ってすぐに読了、つよい衝撃と浅からぬ感銘を受けながらも、今までご紹介するタイミングを逸していたのである。

 同賞選考委員は池上彰、藤原正彦、櫻井よしこ、梯久美子、保阪正康の五氏。このセンセイはあんな思想だから外すかもしれないけど、このひとなら推してくれそう、なんてミーハー気分で賞の行方を見守っている。ぼくなりに『太陽の子』の受賞を祈りつつ、遅ればせながら取りあげる次第。

 著者は1974年生まれの朝日新聞記者。2011年3月11日の東日本大震災発生翌日に被災地入りし、宮城県南三陸町で続けた取材の成果となる『南三陸日記』でよく知られる。受賞経験も豊かな現役ジャーナリストのスター的存在である。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ