フリーアナ荒川強啓さん「書き留める」ことが生きるクスリ 「時代に乗り遅れないために」
それから都々逸にハマり、集めまくりました。今はそれを日記にも書いてます。
例えば「捨てる神ありゃ/助ける神が/なまじあるゆえ/気がもめる」
「丸い玉子も/切りようで四角/ものも言いようで/角が立つ」
「戀という字を/分析すれば/糸し糸しと/言う心」
言葉にリズムがあり日本語の面白さがある。俳句とか短歌のように高尚ではなくて庶民に近いものだし、何より粋。
書き留めながら、「いつか結婚式とかで披露する機会があるんじゃないか」と考えてます。一度も披露したことはないんですけどね(笑)。
スコアブック、時事問題、都々逸などを書き留めることが私の大切なクスリ。続けてると読み返した時にどれも貴重だとわかりますよ。
(聞き手=松野大介)
▽荒川強啓(あらかわ・きょうけい) 1946年5月、北海道出身。69年山形放送入社、アナウンサーとして活動。フリーになり、95年スタートの「荒川強啓 デイ・キャッチ!」(TBSラジオ)を2019年まで務めた。