やす子「クソ番組」とブチ切れ! ドッキリ番組に向けられた“古くて新しい議論”の行方
《騙すのではなく、驚かせているのでは。過剰演出だとは思うけれど》
■「ドッキリ番組」に対する「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の見解は…
人権を無視した過激な投稿画像で閲覧数を増やす「炎上ユーチューバー」の行為が近年、社会問題化する中、テレビ業界の番組に対しても、これまで以上に人権について厳しい目が向けられているのは間違いないだろう。「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の青少年委員会が2022年4月にまとめた「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」に関する見解でも、「ドッキリ番組」についてこう記している。
「バラエティーのドッキリ番組で、リアルに(見える)心身の痛みに苦しむ芸人を、周囲の他の出演者が嘲笑しているシーンを見たらどうなるだろうか。「苦しんでいる人を助けずに嘲笑する」シーンは(略)子どもの中に芽生えた共感性の発達を阻害する可能性があることは否めない。さらに他人の心身の痛みを嘲笑している人が、子どもが敬愛し憧れの対象である芸人だとしたらその影響はさらに大きなものになるであろう」