著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

“おっさんドラマ”人気の流れは4月期も続く だからなのか…木村拓哉「Believe」が心配だ

公開日: 更新日:

江口のりこと吉田鋼太郎のシリーズものもいい

 パート4の「ソロ活女子のススメ4」(テレビ東京系)。江口のりこが自由気ままに食べたり飲んだり遊んだり。おひとりさまを満喫する姿に癒やされる。

 続編では「おいハンサム!!2」(フジテレビ系)も注目。2022年1月期に放送され、話題を呼んだ新感覚のホームドラマで、主演は吉田鋼太郎。演じる父・源太郎、MEGUMI演じる母・千鶴、長女・由香(木南晴夏)、次女・里香(佐久間由衣)、三女・美香(武田玲奈)。いまどき貴重な家族の物語はやっぱり面白い。

 前クールの「おっパンツ」から「おいハンサム」へ。この枠はおっさんドラマ枠として定着させた方がいい気もする。

 13日スタートの高橋一生&橋爪功の「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」(テレビ朝日系)、14日、長谷川博己主演「アンチヒーロー」(TBS系)も楽しみ。おっさん、おばはんがキャリアと人生を背負った芝居は見応えがある。

■大丈夫か?カッコつけの木村拓哉

 そんな中、石原さとみの主演ドラマ「Destiny」(テレ朝系)を見たら石原をはじめ、亀梨和也、宮澤エマ、田中みな実、矢本悠馬が大学生を演じていたのはさすがに無理がある。若い人たちが見れば、おっさん、おばはんがなぜ大学生のコスプレしてるの(!?)だろう。ますますドラマ離れを誘発させることになりかねない。このドラマは放送前に亀梨と田中の交際が発覚した、どっちらけだ。そのせいか(?)田中は初回で交通事故死。合掌。

 今期で一番心配なのは木村拓哉主演「Believe-君にかける橋」(テレ朝系)。「VIVANT」にあやかろうということか、キムタク以外のキャストはいまだ明かされず。公式サイトもほかの出演者は後ろ姿という徹底ぶり。「またキムタクのカッコつけドラマっしょ」と視聴者も今から冷めているようで。

 おっさんはおっさんらしく。誰かキムタクに伝えて欲しい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」