俳優・木村拓哉に必要なのは「人気シリーズ作品」 かつて主役を務めてきた名優たちの共通点なのだ
かつて主役を務めてきた名優たちには木村にない共通点がある。シリーズ化された作品があることだ。高倉健は任侠シリーズや「網走番外地」があった。勝新太郎といえば「座頭市」シリーズ。三船敏郎は黒沢明監督映画に欠かせない主役だった。ドラマでも田村正和には「眠狂四郎」「古畑任三郎」があった。福山雅治も「ガリレオ」シリーズがあった。令和に入っても根強い人気を誇る「相棒」シリーズの水谷豊。
視聴率男の異名をとった木村ドラマではシリーズ化された作品はほとんどない。アイドル俳優から脱皮するきっかけになりそうだった「教場」もシリーズ化になりかけたが、頓挫したまま。
今期のドラマで木村自身も、起用するテレビ局も多くの課題を残した。