「24時間テレビ」はやめられないが…せめて日本海テレビは放送すべきではない
翌年、取材で部屋に行くと、ホコリをかぶった状態で去年に見たままの山になっていた。とはいえ、昔のスタッフに着服なんていう考えはなかった。ただ、こと管理についてはズサンだった。
今回の件を受けて日本テレビは系列局を調べ直したというが、そのやり方をもっと厳しくすべきだった。自局はもちろん、系列局にも第三者委員会を立ち上げ、公平で徹底的な調査を行った上、日本海テレビには今年の24時間テレビを放送させないという厳しい処分をすべきだった。「一線を画す」けじめをつけておけば、日本テレビ系全体の問題にはなりにくかっただろう。僕はやり方が間違っていたと考えている。放送させない判断を下す日本海テレビには人気ドラマの再放送の「一気見」などの協力をしてもいい。
各種メディアでは「打ち切り」うんぬんが言われているが、はっきり言って24時間テレビはやめられない。数字が落ちてきているとはいえ、普段よりは高いし、CM出稿量が減る8月の閑散期の24時間テレビは、いわば年中行事であり、社員も含め物心ついた頃から習慣のようなものだ。
とはいえ、携わる者はもう一度、すべてを見つめ直してもらいたい。