趣里はフジ月9「モンスター」で“2人の父親”に挑む 「ここからが本番」とばかり第5話からギア上がった!
「特殊な才能を持った個性的な主人公と、それに翻弄される直線的な人というバディー設定は、ほとんどの事件ものや、お仕事ものにあるパターン。そして天才的で型破りな法曹界のヒロインと言えば『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ)や『JKと六法全書』(テレビ朝日)も記憶に新しい中で、ありきたりな設定だという人もいるかもしれません。でも、ある意味“定番的”だからこそ脚本の技量と演者さんの魅力が問われるわけです。その点、序盤はクリアしている上、11日放送の第5話で“ここからが本番”とばかりにギアを上げてきた感じですね」
そう語るのはテレビコラムニストの亀井徳明氏。さらに「タイトルがシンプルなのもいい」とこう続ける。
「前半を見る限り、趣里さん演じる亮子はクセの強い弁護士だけど“モンスター”というほどでもありません。むしろ人の欲望を“モンスター”としているように見えました。そしてヒントになりそうなカットもあって、7~8割ぐらいの人が《こうなるだろうな》と当てられそうな流れ。それでもSNSなどで《新鮮》と評価されるのは、緩急のバランスがいいからなんでしょう。象徴的なのが、初回と第2話ラスト1~2分の仕掛け。衝撃というほどでもないんですけど、誰かに語りたくなるように工夫しているんですね。そして第5話から古田新太さん演じる父との対決へ。来週以降、ますます目が離せなくなりそうです」