「ふてほど」河合優実も大ブレーク “2番手俳優”こそ最強の時代になってきた
今年の流行語大賞に選ばれたのは「ふてほど」だった。「本当にはやっていたの?」「初めて聞いた」という人が大半という珍事となった。
今年1月期のTBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」を略し「ふてほど」になったと解説付きの流行語に、表彰式に出席した主演の阿部サダヲも「自分たちで言ったことはないんですけど~」と気まずそうな表情だった。
ドラマの平均視聴率は7%台でヒットとは言えないが、話題性は今年一番だった。ドラマそのもののタイトルにしたほうが多少の説得力はあったが、タイトルを縮めて「ふてほど」を流行語にするのは無理があった。流行語は1年を通して誰もが知っている言葉が条件のはず。昨年の阪神・岡田監督の「アレ」、4年前のコロナ禍の「3密」など、誰もが口にした言葉だった。ドラマから選ばれたものでも、安達祐実の「同情するならカネをくれ」、半沢直樹の「倍返し」などの名ぜりふばかりで、普段の生活の中でもよく使われていた。今回は誰も使ったことも聞いたこともない。「不適切な選考にもほどがある」と言われても仕方ない。