悠仁さまの進学先も、紀州のドン・ファン裁判も…メディアの敗北は兵庫県知事選の後も続く

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 悠仁さんが筑付に入った時点で、筑波大へ進学することが自然だったはずなのに、メディアは自分たちがでっち上げた「神話」に自らが振り回されてしまったのだ。

 12月12日、紀州のドン・ファン人事件の1審判決が出た。検察側は無期懲役を求刑していたが、裁判長は「殺害したとするには検察側の立証が不十分だ」と、元妻・須藤早貴被告に無罪を言い渡した。私は少し前のこの欄で、自白もなく状況証拠だけで有罪にはできないと書いたが、裁判員たちは正しい判断を下した。

 それにしても事件発生直後の須藤に対するメディアの報道は苛烈を極めた。彼女を犯人と決め付け、プライバシー暴露合戦を繰り広げたのだ。

 しかし、「人質司法」にもくじけず犯行を否認し続けた彼女の強固な意志の前に、ここでもメディアは敗北したのである。(文中一部敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

【連載】週刊誌からみた「ニッポンの後退」

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