Z世代に執着するNHKが“ズレた感覚”またも露呈…やす子起用で「ワルイコあつまれ」終了のナンセンス
NHKといえば、若年層へのリーチを増やすため、21年末から若年層に人気のグループを特に多く出場させるようになった。それで最近の紅白が年々過去最低視聴率を更新し続けてきたのも記憶に新しい。
「ここ1、2年ほどはとにかく編成上部が『Z世代にウケそうな企画』にこだわっているんです。制作側の中からも、視聴者からの評判が良い番組なのに、レギュラー化されないなどの編成上部とのズレによる不満も生じているようです。そもそも、受信料は中高年層の方が多く支払っています。それなのに、テレビを見る習慣がなく、受信料を払う環境にないZ世代に周知しようとする番組を作ることが果たして正しいのか。“将来に向けた種まき”は分かるとしても、ちょっと度が過ぎていると言えるでしょう。編成上部がそれに気づいていないこと自体が、世間とのズレを生じさせているそもそもの原因ではないでしょうか」(同)
昨年6月に発表された23年度決算では、受信料収入は、前年度より396億円減の6328億円となり、減少額は過去最大。5年連続の減収となっている。
「NHKは受信料減収を、前年10月から受信料を1割値下げしたことなどの影響としていますが、受信料を払う世代のニーズから離れるZ世代に固執する影響もあるでしょう。実際に、テレビ視聴の習慣が残っている中高年層にリーチしたB'zなどを出演させた昨年末の紅白は前年比で視聴率が0.8ポイント上がる結果となりました。さすがに過去の紅白でZ世代の視聴者層獲得には懲りているかと思いきや、ここにきてZ世代に特化した番組を作る方向に舵を切る世論が読めていない今回の改編内容に、視聴者が呆れるのも無理はないかもしれません」(同)