渡哲也「闘う家長の忍耐と狂気」(2)演技や批評においても遠慮も忖度もない“清冽な狂気”が哲也流

「黒部の太陽」(熊井啓監督)の製作で裕次郎が窮地におちいったことを知った慎太郎は東宝の幹部に会って理を説いた、というより少々オーバーに脅し上げた。
もしこの記念すべき作品が映画会社の五社協定で阻止されれば、まず黒部ダムの事業主体で映画の共同製作者でもある関西電力が黙ってい…
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