精神面に支障を来す「社会的時差ボケ」とは? 体内時計と社会的時間のずれが原因
GWが終わり、憂鬱な気持ちになってしまう人は多いかもしれません。
ミュンヘン大学のロエンバーグが、2006年に提唱した「社会的時差ボケ(social jetlag)」という言葉があります。これは、個人の体内時計と仕事や学校などの社会的スケジュールとのズレが、一般的な時差ボケと同様、精神的な不調を来す可能性があるという言説です。
私たちの体には、「体内時計」というものがあります。この働きによって、「今は活動する時間だよ」「そろそろ眠る時間だよ」と自身の体のリズムを決めています。
このリズムには個人差があって、「朝型」の人や「夜型」の人が存在し、仕事や学校の始業に合わせる形で、多くの人が「朝型」のリズムに合わせてつくられるといわれています。
もし、あなたが「朝型」なら、社会の時間と体のリズムが自然に合うので、比較的楽に生活できます。しかし、「夜型」の場合、社会の「朝型」の時間に合わせようとすると、体に無理が生じます。体内時計は、「まだ寝ている時間」と認識しているのに、無理やり起きて仕事に行っているわけですから、体に負荷がかかる--この状態こそ「社会的時差ボケ」です。