清水賢治体制は暫定だろう…フジテレビの混乱と生き地獄は、ドンが辞めても続く

週明けに開かれる第三者委員会の結論次第だが、もちろん、スポンサーは当面様子見だろう。ほぼ無収入が続き、番組はどんどん劣化するドツボ。ドンの退任は最低限の一歩に過ぎない。
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はたして、これでフジテレビは再生されるのだろうか。
フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングス(フジHD)が、大規模な役員人事に踏み切った。41年間にわたって取締役を続け、「天皇」と称された日枝久取締役相談役(87)も退任することになった。
取締役数はフジHDが17人から11人へ、フジテレビも22人から10人へと大幅に縮小。女性比率は両社とも10%前後から30%台に、平均年齢もフジHDが71歳から61歳へ、フジテレビも67歳から59歳へと大きく若返る。
旧取締役で残るのは、フジテレビ社長に留任した清水賢治氏(64)と、フジHDの現社長で6月に会長に退く金光修氏(70)の2人だけだ。6月からは、清水氏がフジHDの社長も兼務する。「フジテレビ黄金時代」を引きずる役員は一掃された形である。
しかし、問題は、これでフジテレビが本当に生まれ変わるのか、スポンサーが戻るのか、ということだ。
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