著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

市川猿之助は逮捕で復帰は絶望的…香川照之が握る「澤瀉屋一門」存続のカギ

公開日: 更新日:

 母親への自殺幇助の容疑で逮捕された歌舞伎俳優の市川猿之助(47)。今回の逮捕で歌舞伎界に“激震”が走った。

 一家心中で生き残ったのとはわけが違う。母親の自殺に関与したことは本人の供述を含め間違いないので、警視庁はその容疑を固めて逮捕した格好だが、父親の市川段四郎さんの死に関しては別の容疑の可能性がある。

“別の”というのは父親に対する嘱託殺人、または同意殺人、段四郎さんは認知症もあり自分で判断できなかったとされれば、そのままの殺人罪もあり得る。いずれにせよ、何らかの殺人罪を疑う部分があるので、今後も捜査は続くし、本人の供述も求められる。

 母親の自殺幇助で勾留延長すれば、検察の起訴まで最長20日間、その間に父親に対する何らかの罪が生じれば、また再逮捕で勾留は延長される。

 歌舞伎を運営する松竹は、これまで猿之助は「10月まで休演する」と発表してきたが、今回の逮捕で事態は変わり、猿之助が「歌舞伎界に戻れるかどうか」という議論に発展する。以前に僕は「猿之助という名跡を一刻も早く返上させるべきだ」と書いたが、実際にその通りに進めるべきだろう。そうなれば、マスコミ報道も「4代目市川猿之助こと喜熨斗孝彦容疑者」という表現になり、猿之助という名跡は歌舞伎界に受け継がれる(残すべき)共通の名前ということを強調できる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  2. 7

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  3. 8

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  4. 9

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  5. 10

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が