市川猿之助は逮捕で復帰は絶望的…香川照之が握る「澤瀉屋一門」存続のカギ
母親への自殺幇助の容疑で逮捕された歌舞伎俳優の市川猿之助(47)。今回の逮捕で歌舞伎界に“激震”が走った。
一家心中で生き残ったのとはわけが違う。母親の自殺に関与したことは本人の供述を含め間違いないので、警視庁はその容疑を固めて逮捕した格好だが、父親の市川段四郎さんの死に関しては別の容疑の可能性がある。
“別の”というのは父親に対する嘱託殺人、または同意殺人、段四郎さんは認知症もあり自分で判断できなかったとされれば、そのままの殺人罪もあり得る。いずれにせよ、何らかの殺人罪を疑う部分があるので、今後も捜査は続くし、本人の供述も求められる。
母親の自殺幇助で勾留延長すれば、検察の起訴まで最長20日間、その間に父親に対する何らかの罪が生じれば、また再逮捕で勾留は延長される。
歌舞伎を運営する松竹は、これまで猿之助は「10月まで休演する」と発表してきたが、今回の逮捕で事態は変わり、猿之助が「歌舞伎界に戻れるかどうか」という議論に発展する。以前に僕は「猿之助という名跡を一刻も早く返上させるべきだ」と書いたが、実際にその通りに進めるべきだろう。そうなれば、マスコミ報道も「4代目市川猿之助こと喜熨斗孝彦容疑者」という表現になり、猿之助という名跡は歌舞伎界に受け継がれる(残すべき)共通の名前ということを強調できる。