親次第で悪化 小5の20人に1人が夜尿症に悩んでいる
次に、膀胱(ぼうこう)の大きさが通常より小さく、尿をためられないということ。
「遺伝的な要素も大きく、両親のどちらかが夜尿症の場合、子供の3人に1人が夜尿症といわれています」
原因は、尿検査で分かる。抗利尿ホルモンの分泌が少なければ、抗利尿ホルモンを薬で補う。効果がイマイチなら、抗うつ薬をプラスすることもある。
膀胱の大きさが問題なら、アラーム療法(オネショをした途端、睡眠から目覚めさせる行動療法)や膀胱の緊張を取って弾力性を持たせる抗コリン薬で対応する。
■対策3原則
しかし、夜尿症で最も重要なのは、「親の子供に対する態度」だ。
「三原則は〈起こさない〉〈怒らない〉〈焦らない〉。夜中に起こしすぎると、睡眠のリズムが乱れ、抗利尿ホルモンの分泌量が減ります。すると寝ている間の尿の量が増えて、オネショを起こしやすくなる。親が怒ったりイライラしたりしていると、それが子供に伝わり、ストレスが強くなってオネショが長引くことになりかねません」