親次第で悪化 小5の20人に1人が夜尿症に悩んでいる
オネショを怒るのではなくて、オネショしなかったことを褒めることだ。
生活指導も必要だ。
「夕食時以降は水分や塩分を控える。寝る前にトイレに行く。昼間、〈トイレ行った?〉と子供に言い過ぎない。親にトイレに行くことを促されて、尿をためる習慣がなくなることも…」
パソコンの普及で、夜中までインターネットをしている子供が増えた。さらに今問題なのは、スマートフォンだ。深夜まで延々とネットやゲームをする子供が急増している。
「パソコンやスマートフォンからは強い光が出ている。これによって、夜なのに体がそうと認識せず、昼と同じ状態になっていて、抗利尿ホルモンの分泌が悪くなり、オネショを繰り返すようになるのです。こういった環境型の夜尿症が今後も増えていくと思います」
服部教授が指導した夜尿症の患者には、夜9時以降はスマホ、パソコン、テレビなどを見ないようにしただけで、安眠できるようになり、夜尿症が改善された人もいる。
夜尿症の中には、まれとはいえ、20代、30代になっても夜尿症を引きずっている人が…。たかがオネショと軽視したり放置したりせず、悩み続けないで医療機関に相談するべきだ。