過剰摂取は健康に悪影響 「ビタミンD」はどう取るべきか

公開日: 更新日:

 近年、「ビタミンD」がクローズアップされている。もともと骨や歯をつくるのに重要なビタミンといわれていたことに加え、このところさまざまな健康効果が報告されている。必要不可欠なビタミンであることは間違いないが、だからといってむやみに摂取するのは避けたほうがいい。

 ビタミンDには、「D2」と「D3」があり、どちらも役割は変わらない。D2は干ししいたけ、きくらげなどのキノコ類に豊富で、D3はサケ、サンマ、マグロなどの魚に多く含まれている。また、人間が日光を浴びることによって体内でも合成される。

 最近は、普段から魚を食べる機会が減っている人が多いうえ、冬は日照時間が短くなるためビタミンDが不足しがちになる。だから、健康のためにも積極的に摂取すべし……といったアナウンスをよく耳にするようになった。たしかに、ビタミンDにはさまざまな健康効果が報告されている。よく知られているのは「骨の健康維持」に関わる役割だ。ビタミンDは腸内で骨の形成に必要なカルシウムの体内吸収を高めたり、尿に排泄されるカルシウムを腎臓で再吸収してもう一度利用する働きがある。骨粗しょう症や骨軟化症の予防には欠かせない栄養素で、厚労省は成人のビタミンD摂取目安量を5・5μg/日に設定している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド