海外で話題に 「ポケモンGOがうつ病に効く」は本当か?

公開日: 更新日:

 また、屋外で日の光を浴びながら歩き回ってポケモンを収集する行為は、うつ病と関連が深い脳の神経伝達物質の分泌を促したり、活性化させる効果も指摘されている。

 不安を軽減したり、心のバランスを整える作用がある「セロトニン」は、日光を浴びることで生成され、ウオーキングなどの苦痛を伴わない規則的なリズム運動が分泌を促す。やる気や意欲を起こさせる働きがある「ドーパミン」は、目的のポケモンを捕獲できたとき、興奮や喜びを感じることによって分泌される。

■心身の疲労が症状を悪化させるリスクも

 いずれも、不足するとうつ病を引き起こす一因になると報告されている。となると、やはりポケモンGOにはうつ病の改善効果があるのだろうか。元陸上自衛隊衛生学校心理教官で、メンタル・レスキュー協会理事長の下園壮太氏は言う。

「たしかに、歩くことはうつ病の患者さんにとってプラスです。体を動かすことで脳も活性化し、自信を取り戻すことができます。ポケモンGOがそのきっかけになるケースもあるでしょう。しかし、だからといってうつ病が改善するのかといえば、疑問が残ります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」