【大島康徳さんのケース】大腸がんステージ4でも18%の“勝ち組”に入る条件
この薬は、抗がん剤のオキサリプラチン、分子標的薬のアバスチンと3剤を組み合わせて使うのが一般的。ステージ4の大腸がんは20年前だと余命3カ月程度でしたが、現在は2~3年に延びています。その効果は、分子標的薬によるところが大きいでしょう。48歳で亡くなった私の義姉も、大腸がんと診断されたとき転移がありましたが、こうした治療で4年ほど延命しました。
大島さんのケースは、原発の大腸がんを手術で切除できたのがラッキーでしょう。ステージ4の大腸がんの5年生存率は18%と低いのですが、手術できると「18%」に入る可能性が高まります。ジャーナリストの鳥越俊太郎さんは、原発の大腸がんも転移がんもすべて手術で克服。大腸がんの手術からは12年が経過しています。
■検便と脱メタボの生活
しかし、ステージ4で手術できるかどうかは、微妙なところ。ステージ1なら98%は完治しますから、早期発見に努める方が無難。ぜひ1年に1回の検便を心掛けてください。検便で早期に異常を発見できれば、死亡率が低下することが国際的に明らかなのです。